北尾吉孝日記

産学協同のビジネスについて

2007年11月20日 20:27
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本日の日経新聞にSBIホールディングスと慶応大学で投資ファンドを創設するという記事が出ていました。
先日も北京大学の二大企業グループのひとつである北京青鳥グループと110億円規模のファンドを作るという記事が出ており、当社の産学協同のビジネスが度々取り上げられるようになっております。

産学協同に関して、中国は世界的に見て最もうまくいっていると私は考えています。
北京大学には北京方正グループと北京青鳥グループ等がありますが、例えば北京青鳥グループについては約110社の会社がそのグループの中にあり、4社が公開しており、更にいくつかの会社が公開準備中と聞いています。
また、北京方正グループも中国を中心に26社あり、ソフトウェア開発については中国でも最大規模となっています。
北京青鳥グループは総資産も3000億円弱であり、ITシステム開発事業を中心に、教育、電子機械製造業、出版・放送事業、医療事業、不動産開発、投資事業等といった様々な領域で、大学発の研究シーズを起業化することで大きな成果を上げてきたのです。
私どもが共同でJVファンドを設立している清華大学についても、清華大学の研究シーズを利用して起業化を図ることで成果を上げています。

先日慶応大学の理事の方にお会いしたとき、私はこういった産学協同の大型ビジネスを慶応大学でもするべきだとお話をしました。
日本の大学にたくさんの研究シーズがあるはずなのですが、日本ではこの研究シーズを起業化させることにあまり成功しておりませんし、更にそれらをグループとして組織化させていくという発想もありません。
ですから、中国を見習って慶応大学でそれをやればうまくいくかもしれません。
そのために私も慶応大学の卒業生として力をお貸しするとお伝えしました。
研究には研究のプロフェッショナルがいて、経営には経営のプロフェッショナルがいる、だからこそ産学協同で進めるべきだと私は考えているのです。

このような話の一環で、今回の投資ファンド設立に至ったのです。
慶応大学によるアジアの大学の教化を手助けするという計画がうまくいっているのですが、私どもが今回ファンドを創設することによって、そういった大学で生み出されてくる研究シーズや技術を使った起業の支援もしていけることになります。
そして、それは私どもが推し進めているアジア戦略にも有利に働くことでしょう。
また、今回の慶応大学とのファンドだけではなく、別の300億~500億円程度の大型ファンドもシンガポールで立ち上げ、アジア向けの投資を強化していく予定です。
ですから、私どものビジネスは本当の意味でアジアの経済発展に貢献すると考えています。

日本はODAで湯水のごとく資金をつぎ込んできましたが、全くと言っていいほど、日本が何をしているのか分からないという状況です。
これは日本人も知らないでしょうし、またODAを受けているアジア人も知りません。
そして、今や世界最大の外貨保有国となった中国に対してもまだODAを実施しています。
このような成果の見えてこないODAは、まさに税金の無駄遣いです。
そんなお金があるなら私どものファンドに投資して欲しいくらいです(笑)
これは冗談ですが、日本政府はODAについて真剣に見直すべきだと思います。




 

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