北尾吉孝日記

この記事をシェアする

米国における景気の回復が「来年6月」よりも少し早まる可能性があるのではないか、ということを先日のブログで書きましたが、今回はその背景についてもう少し詳しく紹介します。

その背景の一つは、米国住宅建設市場に底入れの兆しが出てきたことで、下落し続けてきた住宅価格に下げ渋りの兆候が見られ始めてきたことです。例えば、連邦住宅金融庁(FHFA)が発表した1月の全米住宅価格指数は前月比1.7%上昇と11ヶ月ぶりにプラスに転じました。また3月25日に発表された2月の新築一戸建て住宅販売件数は前月比4.7%増加しました。もちろんこれを以て回復であると申し上げるつもりはありませんが、若干反転の兆しが見え始めたと考えています。

また前回のブログで国内外金融機関の1―3月期の業績動向について書きましたが、その後に発表されたゴールドマン・サックスの2009年度第1四半期の最終利益は約1800億円となりました(※1)。
あるいはクレディ・スイスやドイツ銀行の第1四半期決算も好調であると見通すアナリストもいます(※2)。
これまでは金融システムの不安が執拗に叫ばれ、想定元本が6京円と言われるデリバティブにより、金融システムが危機的な状況にあると思われてきました。「まだまだこれからが本番である」という方もいますが、このように幾つかの金融機関でポジティブな状況になり始めていることは、非常に重要なことであると考えています。

株式会社SBI証券の4月の日々のコミッションを見ていますと、1億円を超える日が出てきました。そのようなことも含めて様々な事から判断しますと、米国経済の回復は「来年6月」よりも少し早いと今は思っています。ひょっとすれば半年ぐらい早まる可能性があると思っていますので、株式相場の方はそこから6ヶ月~8ヶ月早く回復してくる可能性があると思っています。しかし、株式相場について、その動向を判断するのは現時点では少し早過ぎるかもしれません。昨今の戻しはあや戻しかもしれませんが、何れにしても少しでもポジティブなサインが出てくることは非常に好ましい状況だと思っています。

参考
※1:http://markets.nikkei.co.jp/kaigai/gyoseki.aspx?id=AS2M1400R%2014042009
※2:欧州の銀行決算は好調に、本格的な回復か見極めへ




 

(任意/公開)
(任意/非公開)



Copyright © SBI Holdings, inc. All rights reserved.