北尾吉孝日記

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私の中国ビジネスに対する一つの考え方は、投資業からスタートして、それを所謂「金融業そのもの」へと投資を段々とシフトしていくということです。つまり銀行や生損保等に投資をしていくと言うことを次のステージとして考えています。もう一つは将来的に日本で事業を営むことが難しくなるような会社に投資し、中国でその事業を全国展開すると言うことです。例えば、2007年に株式会社ナルミヤ・インターナショナル(以下、ナルミヤ・インターナショナル)の株式を公開買付けにより取得しましたが(当社子会社が運営する投資事業有限責任組合による株式会社ナルミヤ・インターナショナル株式に対する公開買付けの結果に関するお知らせ)、「少子高齢化が進む中でベビー・ジュニア服小売業を営む会社に投資しても仕方がないだろう?」と考える方もいるかと思います。事実、この「デパート不況」の中で主にデパートで商品を売っているナルミヤ・インターナショナルの業績は良いとは言えない状況ですが、これは最初から想定していたことです。

なぜそのような会社に投資をするのかと言えば、第一に中国人が日本のデパートに対して物凄く厚い信頼を持っているということがあります。「日本のデパートは良い物を売っている」というイメージを中国人は持っていますので、大挙してデパートにやって来るわけです。そこで私は中国の会社と組んでナルミヤ・インターナショナルの子供服を中国全土で展開したいと考えました。もう一つの理由が「一人っ子政策」を採っている中国の現状にあります。基本的に6人の大人(実質的な両親、父親の両親、母親の両親)が1人の子どもを至れり尽くせりで甘やかしていると言う現状がありますので、私は中国で子供服が必ず売れると考えました。従って、日本での業績に関して多少の事には目を瞑るがその日本ブランドで中国を攻略していく、という考え方でナルミヤ・インターナショナルに対して投資を行いました。

また、私は日本の安価な眼鏡にも注目しています。中国にもそのような眼鏡はありますが、中国では日本の質の高い眼鏡が結構うけます。従って、そのような会社を買って中国で事業展開することも、次の中国戦略の一つとして私は考えています。このように日本での成長が見込み難い日本ブランドの消費財を提供していくという観点で、今後も中国のマーケットやインドのマーケットを考えていこうと思っています。成果が出るまでには少し長い期間かかるかもしれませんが、そのように考えて投資を行っています。




 

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