北尾吉孝日記

『酒について』

2009年4月30日 19:29
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中国の字には昔から意味があり、実に面白いと思っています。例えば酒に酔うの「酔」について言えば、「酉」の右側に九と十を書きますが、これは実は略字です。昔の「酔」という字は、そこに卒業の「卒」を書いていました。それは「終わり」という意味があります。

今回のSMAPの草彅さんの事件が大きく報道された時に、私はそのことが頭に浮かび、「酒を飲んで終わってしまったのか」と思いました。しかし、今回の事件に関しては、公然猥褻罪と言うほどでもないのではないかと思っています。始末書を書いて終わりという程度の話ではないかと事件としては思いますが、有名人はそういう意味では大変辛いなと思いました。

私は経営トップと酒を飲む機会が多くありますが、そこで酒で乱れる人を見たことがありません。皆さん自分の適量を弁えて、それを超えて飲む人や泣き上戸や笑い上戸の人を、少なくとも私が食事をするような財界人の中では見ることはありません。皆さん大変な修練を積んでおられ、自覚を持っていらっしゃるということだと思います。草彅さんの自覚については量りかねますが、報道の内容から酒に対してあまり強くは無いかもしれません。しかし、某氏が言うようにこれをもって「人間として最低」と言う程のことではないでしょう。笑って済ませるぐらいの度量が無いのかと思ってしまいます。

『韓非子』に「人を知るにこれを酔わしめる」という言葉があります。人の本心を知るために飯を食べて酒を飲ませ、それにより人の本性が現れる。だから酒は昔からそのような意味において、人の本心を見定めるためにも使われて来ました。そのようにある面で酒は非常に怖いものであると思います。




 

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