北尾吉孝日記

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外国人投資家と話していますと、彼らは口を揃えて「日本の国のビジョンが見えてこない」「マニフェストに書いてあることは分かるが、それを超えた政策が見えてこない」「今の民主党政権は、何をするのか分からない怖さがある」というようなことを言います。それは、例えば亀井金融・郵政問題担当相が突如として「モラトリアム」発言をしたり、あるいは現在の日本の安全にとって最も大事な日米の安全保障に関わる重要な政府間の合意について、前政権が結んだことを一方的に否定するかのような発言をしたり、本件に付き各閣僚の発言が違うという状況を見て、外国人投資家が「一体日本はどうなるのか」と非常に心配しているということだと思います。従って、現在の日本には投資できる環境が殆ど無いと彼らは判断しているのだろうと思われます。

それに加えて多くの外国人投資家は「小沢一郎という人物は、数を揃えることしか興味がないのではないのか。衆参両院で絶対安定多数を獲得した上で、一体何をしたいのか」と私に質問してきます。それに対して私は「小沢さんは、もしかしたら憲法を改正したいのではないのか。戦後60数年を経て、日本の憲法を今一度見直していくことの必要性については、小沢さんはこれまでも考えてきたと思うし、憲法改正を行うことが政治家としてある意味後世に名を残す最大のことかもしれないと思っているのではないのか」という風に答えました。これは私の一つの読みでどのようになるかは分かりませんが、何れにしても絶大な力を持つ小沢一郎という人物が閣内に入らず基本的にポリシーメイキングに関わってないように振る舞っているので、何をやりたいのかも分かりません。従って、以前このブログで書きましたが、日本市場の株式リスクプレミアムが世界の主要国に比べて極めて低い状況であるにも拘らず、内外の投資家は日本の株式を買わないという状況に今なっていると私は考えています。

鳩山首相についても政治資金問題に関連した報道が次々となされていますが、その中で段々と「鳩山政権は短命になるのではないか?」「次の首相は誰だ?」という声まで聞こえてきています。そうなりますと外国人投資家は、どうすれば良いのか余計に分からなくなります。それが彼らの正直な気持ちではないかと、彼らの話を聞いていて思います。

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