北尾吉孝日記

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NHKの最近の番組編成を見ますと、昨年末に「坂の上の雲」を放送し、年初から「龍馬伝」、そして、年末に再び「坂の上の雲」の放送を予定していますが、今というタイミングを考えますと、非常に良い番組編成を組んだと思っています。

なぜそのように思うのかと言えば、今日本はある意味で当時と同じ様に大きな歴史的変革期に入っていると考えているからです。「坂の上の雲」について言えば、日本という国が明治維新を成し遂げ、世界の列強に追いつき追い越せというタイミングで、まさに歴史的な転換期でした。あるいは「龍馬伝」について言えば、それまでの江戸幕藩体制が色々な面で行き詰まり、閉塞感が出始めた所に、ペリー提督が黒船4隻を率いて日本に来航するというタイミングで、日本の将来の行方を左右する非常に大事な時代でした。

今というタイミングは、そのような日本が経験してきた歴史的な大変革の時代と同様、日本という国はこれから非常に大きな変革の波にさらされることになるでしょう。そのような時代に「坂の上の雲」や「龍馬伝」を放送することは、「人間如何に生くべきか」、「人間にとって気概というものが如何に大切なものか」「指導者は如何に大衆を導かなければならないのか」、そしてまた「指導者そのものが現れなければならない」というようなことを訴えているような感じがしています。『老子』一八章に「大道廃れて仁義あり。智慧出でて大偽あり。六親和せずして孝慈あり。国家昏乱して貞臣あり」という言葉がありますが、まさに国家昏乱している現代こそ立派な指導者が待望されており、そのような指導者が日本を引っ張って行き、次なる繁栄を齎してくれればとつくづく思っています。

何れにしても、被支配階級であった坂本龍馬という下士が、ある意味で国家の重大な意思決定の中に入り込めるようなポジションについていくということを考えますと、現代も若者達に非常に大きなチャンスを提供しているのではないかと私は思っています。若者達はこうした大任を担うべく日々研鑽し、世に然るべき人が現れてくれることを待ち望む次第です。




 

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