北尾吉孝日記

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参議院選挙の投票日が近づいてきましたが、今回民主党は菅さんが勝敗ラインとする改選54議席を取ることは難しいのではないかというように私は見ています。
それは選挙前に「消費税率10%」に言及したことが致命的であったというように考えているからであり、仮に言及していなければ、単独過半数を獲得出来る可能性が極めて高くなっていたと思われます。
そのような意味では、「3年前の参院選でも昨年の衆院選でも、すぐ消費税を増税することはしない、無駄を徹底的に省いてもどうしても財源が不足している時には消費税の論議をしなくてはならないというのが我々の主張だった。鳩山由紀夫前首相も当面、消費税を上げないという話をしていた」と語る小沢さんの方が、ある面で正しいというように私は感じています。

消費税を巡る歴史を見れば、1989年7月の参院選における宇野自民党の歴史的惨敗、あるいは1998年7月の参院選における橋本自民党の大敗というように、皆壊滅的な打撃を受けてきたという世界がやはりあるわけです。

従って、なぜ菅さんがこのタイミングで「参院選が終わった段階から超党派で本格的な議論を始めたい。その時に自民党が提案している10%を参考にしたい」と表明しなければならないのか理解に苦しみます。
消費税の問題については選挙を経て過半数を獲得した後に、どうして行くのか検討すれば良いわけで、少なくとも現段階では言及する必要の無いことであったと私は思っています。
そのような意味で、菅さんは思慮が足りないのではないかという印象を持ちましたし、愚かな発言をしてしまったなというように感じました。

しかしながらその一方で、今回の参院選において自民党の躍進は期待出来ませんし、みんなの党やその他の小党についても、支持は多少広がってはいますが、政界に大きなインパクトを与える程の議席数を獲得出来るとは思えません。
最終的には無党派層がどのように動くのかにより選挙の雌雄が決するということでしょうが、現段階で獲得議席数がある程度読めるのは公明党だけという感じで、そのような意味では参院選後の政局について非常に読みづらい現況であるというように思っています。




 

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