北尾吉孝日記

この記事をシェアする

今回の民主党代表選を振り返って思うことは、やはりマスコミが反小沢世論を形成して、それにサポーターが乗っかり、結果として党員・サポーター票で「菅直人首相が小沢一郎前幹事長の5倍の249ポイントを獲得」したという事実についてです。
しかし得票数でみれば、「菅氏13万7998票に、小沢氏9万194票と「6対4」の差にとどまった」わけでそれ程開いてはおらず、私は選挙の仕方そのものに今回疑問を持ちました。
私はこのようなサポーターの票については「総取り制」という形ではなく、一票の価値を同じにするという意味でも、またサポーターの気持ちをきちっと反映するという意味でも、有効投票に占める割合により配分すべきであると思っています。
例えば、今回のケースで言えば、党員・サポーター票300ポイントに対して上述した比率で考えてみますと、10分の6(180ポイント)が菅さんに、10分の4(120ポイント)が小沢さんに分けられることになり、この形こそ正鵠を得ているのではないかというように私は考えています。
次回以降の民主党代表選ではそのようなやり方に変えるべきであると思っていますし、この問題は国政選挙を含むあらゆる選挙においても同じで、得票数を中心としたものに変更していくべく再考すべきであると思っています。

今回の小沢さんの負け方については様々な意見がありますが、私に言わせれば、あれだけの反小沢世論の中で国会議員票を含めて非常に善戦したというように思っています。
従って、明日以降菅さんがどのような人事をするのか分かりませんが、少なくとも枝野幹事長は外すべきだと思いますし、仙谷官房長官についても代えるべきだと私は考えています。
そのような人事が断行されず、挙党一致体制を確立出来ないのであれば、「10月危機」「3月危機」というようなことになり得ると考えられますが、以前ブログで述べた通り、最終的には来年3月に総選挙に突入するという可能性が非常に高いと私は思っています。
勿論、野党は出来るだけ早く総選挙に持って行くことを狙い始めており、例えば、自民党が「影の内閣」の新設を決定するというように(※1)、どの政党も民主党の現政権と組む考えはないというような状況になっています。
そして次の動きとして考えられることは、今回小沢さんが握った200人、正に民主党の半分と小沢さんが次の戦いに打って出るということです。即ち、小沢さんはこれまで幾度も政界再編を主導してきた「壊し屋」ですので、もう一度この200人を使って分裂を引き起こす可能性もあり、菅さんは小沢さんを甘く見てはいけないというように私は思っています。

昨日の為替介入について言えば、これまで一刻も早く実施すべきであるというように幾度も述べてきましたが、代表戦後に遅ればせながら漸く実施されました。
今というタイミングで実施しなければ、円高方向に一気に進んでいたと思われ、今回の実施により一定の効果は齎したというように考えています。
ただ中途半端なやり方では余り意味のないことであるとも思っています。
今回の措置において一つ良かったと思っていることは、非不胎化介入であったということです(※2)。
つまり、非不胎化にしたことにより市中に2兆円以上の金が流れ込み、これがある意味での景気刺激策に繋がると思われることから、私は今回の措置については結構であると思っています。
また日銀にしても小沢さんが国会議員投票前の最後の政見演説で日銀法改正を持ち出したことで態度が変わってきている部分もあると私は見ており(※3)、やはりそのような小沢さんの考え方やアイデア等々について、今後菅さんは色々教えを乞うべきであると思っています。
また、今回の選挙戦で両氏が行ったあらゆる演説について言えば、私にとってはどう聞いても、小沢さんの方が政治家としてのスケールや他の部分等々についても数段上であるというように感じました。
従って、日本の将来という意味で今回は非常に勿体ない結果であったというように思っており、小沢首相が誕生していれば良かったという気持ちを私自身は持っています。

関連記事
日米の政治状況と経済対策について
私が期待する円高対策の一手

参考
※1:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100914-OYT1T01037.htm
※2:緩和効果を狙い「非不胎化」措置 日銀が実施へ
※3:http://bit.ly/rEMMJe




 

(任意/公開)
(任意/非公開)



Copyright © SBI Holdings, inc. All rights reserved.