北尾吉孝日記

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株式会社育鵬社より「道徳教育をすすめる有識者の会・編」で『13歳からの道徳教科書』という本が発行されたわけですが、渡部昇一上智大学名誉教授が代表世話人を務める当会において私も世話人として名を連ねております(文末※参照)。
本書の出版を記念して本日「トークセッション&懇親会」が開催されるのですが、残念ながら私は先約があって参加することは出来ません。
唯、本書を見ていますと昔読んでいて良書であると思ったものからの抜粋が結構含まれており、初めて道徳教育におけるまともな教科書が出版されたということで正に慶賀に堪えません。
上述の渡部先生をはじめ本書の編纂に当たられた方々に心から敬意を表するものですし、こうした書物が広く学校教育や家庭教育において使用されることを切に願って止みません。
併せて次の問題点としては、やはり今一度戦前のような師範学校を作り、日本における道徳教育の教師を養成せねばならないということです。
例えば、『論語』を読んでいて「孔子という人は類まれなる師だなぁ」と私は心底思うわけですが、戦後教育というものを日教組が牛耳って行く中で生徒を真に伸ばして行くことが出来る先生はどんどん減って行きました。
また、孔子と同じく素晴らしい教育者の森信三先生なども、大阪天王寺師範学校本科での講義を纏めた『修身教授録』という44歳の時の著作物がありますが、その内容は実に見事で読んでいて感涙にむせぶ事が何度もあったぐらいです。
そうした素晴らしい教師としての大事な要件の一つを満たす人物、即ち情熱を持って教えと学びを共に実践して行く人物が先生になるような教育制度の創設を「道徳教育をすすめる有識者の会」は是非とも次のターゲットにすべきであろうというふうに思っています。
何れにせよ、本書が出版の運びとなったことは非常に喜ばしく御尽力された方々に心からの敬意を表したいと思います。

※「13歳からの道徳教科書」より抜粋『日本人には「岩盤のような道徳」がある 上智大学名誉教授 渡部昇一』―「道徳教材の新しいスタンダード『13歳からの道徳教科書』」
【道徳教育の一つの道は、私たちが「美しい」と感ずるような話を子供たちに伝えることではないかと思います。健全な少年少女にとって、美しい、ためになる話は、同時に面白いのです。教室で偉人の話をすれば、子供たちの目は必ず輝くはずです。私たちは世界中の美しい話、いい話、そして特に日本人の行った素晴らしい話を子供たちに伝えるべきでしょう。
そこから子供たちが、国を愛する、家を愛する、子孫を愛する、親を尊敬するといった基本的なことを身につけ、志を立てて、それぞれの道で志を遂げること、自分にあった成功の道があることを学んでほしいと思うのです。
そのためには、みんなで知恵を結集して論じる集まりが必要であると考え、「道徳教育をすすめる有識者の会」を立ち上げました。そして多くの人とともに、道徳の本質から、今の日本における具体的な道徳教育のあり方までを考えてきました。そのような取り組みの結晶が、この度、『13歳からの道徳教科書』になりました。
新しい道徳教材のスタンダードとなるこれらのお話を子供たちが読み、将来、私にとってのカザルスの日記のようなものになってくれることを願っております。】




 

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