北尾吉孝日記

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本稿は大統領選決着前に書かれたもので投稿が遅れてしまいました。その時点での小生の日記ということで御理解御願い致します。

「初の女性大統領誕生か」とも報道される韓国大統領選挙は、本日夜に大勢が判明する見通しです(※1)。
此の間から当社に来られている韓国の御客様、あるいは私どもの韓国駐在員に大統領選の行方を聞いてみても、皆が口を揃えたように「接戦で全く分からない…」というふうに述べており、それぐらい大変な接戦なのであろうと思います。
序盤戦はカリスマの父を持つ朴槿恵が勝利を収めるのではないかという情勢でしたが、野党候補者の一本化も為され急速に文在寅に追い上げられ、結果がどうなるのか非常に不透明になってきたという印象を持っています。
これまでの李明博政権においては大企業に有利になるよう為替レートをある意味で操作してきたのであろうと思いますが、中小企業や家計の破綻というものが非常に起こってくる中で今回「経済民主化」ということが争点化されています(※2)。
即ち、両大統領候補は共に「肥大化する財閥を規制・解体し格差を是正する」ことを訴えているわけですが、今ウォン安修正が進み「大統領選後も、一段と買われる可能性がある」と解説する人も中にはいますが、私は今後も一方通行でどんどんとウォンが高くなるということはないと見ています(※2/※3)。
1年前のブログ『韓国経済~歴史は繰り返すのか~』でも述べた通り、韓国というのは経済規模としてやはり小さ過ぎるが故、非常にボラタイルな状況でサムスンや現代でもっているようなものですから、その辺の事情が日本などとは全く違っているということはきちっと押さえておかねばなりません。
従って、此の国では当局の為替操作というものは今までも行われてきましたし、今後も必ず色々な形で介入しウォン安へと誘導して行くであろうと思います。
あの97年のアジア通貨危機の時も韓国は大変な為替の影響を受け、そういうものを何とかするために日本との間に通貨協定を結んでいたわけですが、御存知のように日韓領土問題の影響により之も一度棚上げというふうな形となりました(※4)。
今、韓国にとっては為替も大変重要な問題であり、そういう意味で言えば日本はある面でのカードを持っていることになりますから、自民党を中心とした新政権は是非とも此のカードを活かし外交を有利に進めて貰いたいというふうに思っています。
何れにせよ、先日の安倍氏に続き今度は韓国側で領土問題における新たな交渉相手が決定されるということで、夫々の国での新政権発足後にこれまでとは少し違う角度で上手に領土問題を話し合い解決に導いて貰いたいと思う次第です。

参考
※1:2012年12月19日ロイター「韓国大統領選挙の投票始まる、大接戦制し初の女性大統領誕生か
※2:2012年12月号選択『「左傾化」しかない韓国の宿命
※3:2012年12月18日TV TOKYO『【専門家の見方】韓国ウォン高は続く
※4:2008年12月12日北尾吉孝日記『金融危機と日本外交




 

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