北尾吉孝日記

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森羅万象是皆師也ということで、あらゆるものが師、先生であると私は考えています。
それ故、何かに対して特別の恩を感じる、換言すれば特別の感謝の念を持つということで言うと、例えば今日まで私の精神的なバックボーンとなり、また人間としてまともな社会生活が出来るようにしてくれた親に対する感謝は、当たり前のこととして先ずあります。
次に、中国古典の四書(『大学』『中庸』『論語』『孟子』)をはじめとして、安岡正篤先生や森信三先生、あるいは河合栄治郎先生も岡潔先生も梅原猛先生もそうですが、そうした様々な方の精神の糧になるような書物は、そういった方々への学恩に感謝するということもあるかもしれません。
そしてまた、凡そ4年半前にも『SBIグループ創業10周年感謝の夕べ』というブログで述べましたが、今日まで私と共に事業を行ってき、その事業を一つのベクトルに向かって支えてくれた役職員皆に感謝をしています。
上記「SBIグループ創業10周年感謝の夕べ」というのは、私個人が私の名前において09年7月に主催をしたもので、10年以上を共に歩んで来た同志を御招きして、心ばかりの感謝を差し上げ心からの敬意を表した次第です。
事業というのは決して一人では出来ないことであり、そうやって私を支えてくれた人達の御蔭故に今日があるということです。
人生を生きる上で感謝の念を持つことは非常に大事なことであって、安岡先生も「一、心に喜神を持つこと」「二、感謝すること」「三、陰徳を積むこと」というふうに、生きる上で大事なことの一つとして挙げておられます(※1)。
また、拙著『人物をつくる―真のリーダーに求められるもの』(PHP研究所)でも述べたように、嘗て読んだ本の中にあった「感謝は実力を倍加する打ち出の小槌なり」という言葉は正に至言であり、私自身そういうふうに理解をしています。
感謝と言った場合、仏教の世界では「顕加(けんが)」と「冥加(みょうが)」という言葉があり、これらについて上記拙著では次のように述べました。

【人間は、生きていくうえで、色々な人たちのお世話になっています。
例えば、今日、皆さんが、このように僕の話を聞きに集まってくれています。これに対して、僕が「ありがとう」と言う。直接、皆さんに会って、「ありがとう」と言う。
これを仏教では、「顕加(けんが)」と言います。
この他に、「冥加(みょうが)」もあります。
「冥加に尽きます」という言葉をご存知かもしれません。
冥加とは、このようにして直接会って話す人たちだけではなく、目に見えない形で、色々な人たちのお世話になっていることに対する感謝です。】

例えば、日々我々が美味しく食事が出来るのは、米を作ってくれる人がいたり魚を獲ってきてくれる人がいるからであって、そういう気持ち・労働といった全てに対する冥加も含め、やはりあらゆることに感謝する気持ちを常に持たねばなりません。
それから反面教師という言葉もありますが、悪い人を見ればまたその人からも、こういうことはすべきではないという形で反省に繋がることにもなるでしょう。
森羅万象是皆師也という気持ち、そしてあらゆることに感謝する気持ち、此の2つを持ち続けたいと思う次第です。

参考
※1:Google ブックス「中村天風・安岡正篤に学ぶ成功の法則





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  1. 我が師匠・・これから宜しくお願い致します。



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