北尾吉孝日記

『大器晩成、小器夙成』

2013年3月21日 9:35
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安岡正篤先生は「大器晩成という言葉があるが、人は自然が晩成した大器だ。(中略)だから、自然の法則は人間においても同じく、人間は、早成する、早く物になるというほど危ないことはない。人間もなるべく晩成がよい」と言っておられますが、此の大器晩成と相俟って覚えておくべき対句を皆さんは御存知でしょうか(※1)。
栴檀は双葉より芳し」という「白檀(びゃくだん)は発芽のころから香気を放つ。大成する人は幼少のときからすぐれているというたとえ」もありますが、此の大器晩成の対は小器夙成(しゅくせい)という言葉です。
国語辞書を見ると、晩成とは「普通より遅れてでき上がること。また、年をとってから成功すること」、夙成とは「幼時から学業などができあがり、大人びること。早熟。早成」とありますが、安岡先生におかれては「小器夙成、小さな器は、ちょこちょこっと、じきに一応ものになるが、大成しない。本当の大器量、大人物はそんなにちょこちょこっとできあがるものではない、ゆっくり時間がかかるものだ、ということですね。大器晩成は、小器夙成と対にして初めて生きてくる」と述べておられます。
我々の生きた時代を考えても、「幼時から学業などができあがり」秀才と呼ばれる人がいて、そのまま大学時代までずっと秀才であったという人もいましたし、一方で中学に入った位から自らが学問をしようという気になり、めきめきと成績を上げて学力がぐっと伸び出してくるという人もいました。
私見を述べるならば、小学校の秀才が大学時代も秀才であったという例は少ないように思われ、小学校時代に親に尻を叩かれ一生懸命勉強していたような人は、上に行くに従って大した人物にはならず、何か小さくまとまってしまうというケースが多いように思います(※2)。
此の大器晩成と小器夙成という言葉について、「心の経営コンサルタント(中小企業診断士) 東洋思想啓蒙家 白倉信司」というブログ(平成24年6月18-21日)には、下記のように実に的を射たことが書かれています。

『若いうちから頭角を現して、周りからちやほやされることは、一見羨ましいことのように思われるが、じつはこれほど不幸なことはあるまい。目から鼻に抜けるように何をやらせてもスラスラできてしまう、というタイプの人がいるが、こういうタイプの人が若いうちから頭角を現わした場合、本当のプロフェッショナルになるためには絶対的に必要となる基礎力の習得について、できてしまうがゆえに、爪の一歩を欠くということがよくある。こういう場合、一時は注目されても、やがて化けの皮が剥がれて、その他多数の中に埋もれていく。あるいは、小さい頃から英才教育を受けて、若いうちから頭角を現わすという場合がある。こういう場合は、基礎力をきっちりと習得しているので、技術的に綻びが出るようなことはないが、精神的に未熟な若者がちやほやされると、驕り高ぶって、嫌な性格の人間になりやすい。また、驕り高ぶるだけではなく、怠る心が生じるようになると、あっという間に力量が低下して、失墜していきかねない。
歳を重ねても一向に周りから注目されない凡人の僻(ひが)みかもしれないが、小器夙成で若いうちに小さな花を咲かせて終わるよりも、小さな事をコツコツと積み上げて、大器晩成の可能性を育みたいものである。』

二宮尊徳翁の言葉に「積小為大(小を積みて大と為す)」とありますが、人生は積み上げて行くものであり才が若干劣っているような人が、こつこつと一生懸命に努力し積み上げた努力の結果として本当に血肉化するという場合があるわけです(※3)。
例えば、『論語』の「先進第十一の十八」に「柴(さい)や愚。参(しん)や魯。師や辟。由や喭(がん)」という言葉もありますが、一番弟子の顔回が生きていれば孔子を継ぐのは勿論顔回なのですが、顔回は孔子より先に死んだが故、結果として参(曾子)が実質的に孔子を継ぐことになりました。
つまり孔子の言葉にあるように、曾子は魯(のろま)であり少し愚鈍なのですが、そういう人間の方がこつこつと積み重ね本当の人物になって行くということであって、小成に安んじたり才があるが故に傲慢になったりしては、結局人物として大成しないということです。
之こそが小器夙成ということなのだろうと思いますが、大器晩成のみならず此の小器夙成ということも対句で覚えておくと良い言葉だと思います。

参考
※1:2012年12月30日致知出版社のメールマガジン『「偉人たちの一日一言」【大器晩成】』
※2:2010年4月6日北尾吉孝日記『子供の未来を拓く教育とは何か
※3:2011年4月4日北尾吉孝日記『2011年度入社式訓示





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  1. 北尾 先生

    初めまして、先生のお考えは色々のメデアで拝見させていただいております。
    常々勉強になっております。

    ところで、貨幣は文系人類の最大の発明品・特許品だと思います。
    その貨幣の代用品たる金融商品は、人類の知性の謎を秘めていると思います。
    金融商品すなわち言語財とは、ことば配りであり、こころ配り・気配りを内臓して
    いると思います。
    本居宣長のいう物の哀れ人の世の情け、今様にいえば環境に優しく、福祉に優
    しいことだと思います。
    環境を含め、全員ハッピーになる金融商品をイノベーションすることだと思います。
    宇宙(電子)の謎解き・生命の謎解きから、じんるいの知性謎解きの時代での
    金融商品の開発だと思います。

    私は、新橋で司法書士をしています。不動産の信託登記もオンライン・ネットの時代に
    本格的に入り、住宅ローンネット銀行との組み合わせの時代だと思います。
    10年前に取得したパテントを事業化する機会を先生のお力でお願いできないでしょうか。
    以下、説明文を書いてみました。
    よろしくお願いします。
    (電話 03-3437-0128)

    ネット銀行の固定金利住宅ローンとスマートハウスでの担保権信託投資

    1、 スマートハウス(区分建物タワーマンション)の立地地積は、コンパクトシティ設計なので1フロア600坪もあれば、50階建ての高層マンションが建築できます。高層で有効活用になります。狭い日本列島で活断層がいたるところにあっても、600坪の核となる土地もそれなりに探せます。
    2、 活断層の無い場所に開発特区を作れば、容積率規制緩和により50階建ての床面積にもなります。東日本大震災の復興特区地として、放射能のある福島県から離れた宇都宮近辺のゴルフ場跡地で、活断層の無い場所に50階建ての高層マンションを建築することになります。
    3、 震災被災者に等価交換として半分、権利床としてあたえることになり、残りの半分は、建設費捻出のための住宅ローンつき保留床販売になります。道州制を想定した人の移動が始まります。
    4、 以上は、ニューデル政策としてのスマートシティ作りになります。Eジャパン構想・Uジャパン構想として最終的な目標ですが、以下には通常の容積率規制のある市街地におけるネット銀行の不動産投資を考えます。

    1、 ところで、日本には、世界に類の無い建物権利財がありますので、テクノロジー・ビジネスモデルとして建物竣工での所有権財の前に、建物工事の先取特権財が設計図の時点、すなわち工事着手前の前段階で商品開発が出来ます。勿論、区分建物表題登記もできますし、各戸ごとの信託財産にもできます。TPPが締結され法技術。金融技術・経済技術が開放されても、欧米の金融商品とは一味違う不動産投資事業が可能になります。
    2、 この先取特権財は、担保権としては法定抵当権ですが、建物竣工での所有権にも権利変換になるという意味で、建物利用権設計も兼ねています。
    3、 そして、この建物工事の先取特権財を信託財産財に転換することで、エンド購入者たる団地住民に信託財産財購入のための住宅ローンの繋ぎ資金をネット銀行は提供できます。建物竣工により自用建物所有権財に転換する担保権信託財を、購入するというリテール住宅ローンつなぎをネット銀行が提供融資できます。担保として登記上では質権ではなく譲渡担保権つきとして権利保全されます。さらにこの段階でも金利も発生します。
    4、 ゼネコンにも、工事資金が早く回収できるので、ネット銀行は信託受益権の販売手数料をもらえます。
    5、 土地所有者たるデベロッパーにも、銀行返済が早まるので、金利低減分の信託受益権の販売手数料をもらえます。国土交通省管轄の青田売りではなく、金融庁管轄の信託受益権の売買だからです。
    6、 従来は、建物竣工により家賃収入を配当できる稼動案件に対し、工事中は未配当の開発案件として信託受益権化に馴染まないとされてきました。しかし、エンド購入者のつなぎ資金での金利が入るので、そういう意味では稼動案件になるのでネット銀行の資金調達手法として、セカンドリー市場での投資家に配当もできる信託受益権財リートに変異することになります。
    7、 1粒の担保権信託財が、繋ぎ資金金利と投資信託販売手数料(ゼネコン・デべ)と資金調達先からの投資資金の流入という4個の多方向性の付加価値を生み出すことになります。逆に4者の利益も図ることになります。全員ハッピーのADR法。相隣法の関係図が描けます。すなわち、何の変哲も無い山河から多機能の万能権利を生み出します。スマートシティの原型になります。
    8、 ここで重要なのは先物取引・先取取引として専有部分の担保権信託財の収益性を高めるために、太陽光パネル葺の屋根・外壁等の法定共用部分と地下のLED植物工場の規約共用部分としてのイノベーション化が必要です。リスクヘッジの保険商品として、原資産の段階で価格変動リスクの無い金融商品を事業設計することになります。
    9、 このような燦々と降り注ぐ太陽光エネルギーとか五穀豊穣の天然果実・自然果実の裏づけのある法定果実・人為果実の担保権信託財の商品開発が可能になります。
    10、 100年住宅とか35年住宅ローンの終わるころには、宇宙太陽光発電も地下のLED植物工場のバイオ技術・薬草技法も高まっていることでしょう。
    11、 保留床の売買代金に以上の工事費も含まれるので、宇宙太陽光発電イノベーションも地下のLED植物工場のバイオ技術・薬草技法もスピードが速まるでしょう。
    12、 そうすれば、元本割れの無い出口戦略ができた預金性のある資本財売買購入になり、金利も大規模な公開空地率に裏付けられた自然果実・天然果実により、法定果実の固定年5%利回りでの収益投資信託財になるからです。ネット銀行は年5%内の例えば年3%の固定金利住宅ローンを設計することになります。
    13、 このように、原資産段階での価格変動リスクのない保険金融商品になるので、金融派生デリバブル商品とか保険デリバブル契約以前の解決ソリュウション開発商品です。ヘッジフアンドの金融工学も変わります。オプションプレミアム技法も変わります。
    14、 サブプライムローンのような債務者の所得に頼った脆弱な金融商品ではなく、無尽蔵の天の配剤をイノベーションで読込んだ不動産山河での磐石な担保権信託財の開発になります。従ってビジネスモデルの変革により個人情報の漏洩も少なくなります。
    15、 ネット銀行のポータプルサイトには、住宅ローンつきのスマートハウス購入者とか、セカンドリー投資信託購入者のアクセツが増えます。又、コンパクトなタワーマンションが電子商取引の対象なので、分散した代理店の手数料も減ります。

    1、 ところで、私の2002年特許「不動産鑑定評価方法」は、ネット社会におけるコンピユーター計算ソフトで、以下の数式・記号式でプログラムされています。後件添付参照。
    2、 P=(S+b)/r-(H-TS)/q 但し、Pは不動産価値・山河価値、Sは土地収益・bは建物収益の同質性あるいは担保権信託財の売主・買主も同じ年5%収益率rの同質性・双方向性、Hは、世界に類の無い建物言語財、TSは、Hで読込まれたT時間S空間の4次元時空間資源、qは、建物専有率・公開空地率になります。
    3、 土地山河の所有権は、有体物であると同時に無体物です。H建物所有権言語財の読込みにより、自己地上権・借地権・賃借権・区分地上権・容積率地役権・用水地役権・通行地役権、さらには建物の工事先取特権・抵当権・借家権は、ことごとく不動産無体物財です。
    4、 これらの有体物記号財。無体物記号財を上記の数式・記号式に当て込み電子政府の法務省オンラインに登記申請します。法務省と繋がった電気通信回路に上記計算プログラムを提供することが、特許権設計の施工になります。ブルドーザでの土砂の掘り起しが施工になるわけではありません。オンライン登記申請手続で電子署名財産財が取得できるからです。履行完了です。ネット銀行の振込み決済で担保権信託財つきの電子貸付債権記録の完了です。
    5、 金融庁管轄の電子債権記録機関への工事売掛金債権とかネット銀行の住宅ローン貸付債権の記録債権を、被担保金銭債権とする不動産担保権のオンラインネット化として連携を取れるようになっています。
    6、 ネット銀行のポータプルサイトで上記顧客層ばかりではなく、コンサルト業と司法書士職を媒体にして電子債権記録にも法務省のWEBサイトにもつながり、金融事業と不動産事業のワンストップEマーケットプレイスが完成します。

    詳細表示画面
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    出願番号 :特許出願2002-147105
    公開番号 :特許公開2003-216716
    出願人 :鈴木節雄
    発明の名称 :不動産鑑定評価方法
    要約:
    【課題】土地や建物等の不動産に対して正
    当な評価を下し、PFI事業や各種の不動産
    開発事業の推進を可能にした収益還元法に
    よる新たな不動産評価算定方法を提供し、
    建付地の底地の価値を高めることを可能に
    すること。
    【解決手段】不動産鑑定評価方法として、メ
    モリ装置に設定入力または演算によって諸
    要素値を求めてテーブル化して記憶し、この
    テーブルから各量的な建物個数Nにおける、
    土地に帰属する純収益SN` 建物に帰属する
    純収益bN` 建物の価額並びにその他の償
    却資産価額HN` 定期区分地上権価額丁SN
    と、還元率rと、専有率qとを読み出して、PN
    =(SN+bN)12N/r― (HN~丁SN)N/q
    Page l ofl
    出願日
    公開日
    発明者
    :2002年5月22日
    :2003年7月31日
    :鈴木節雄
    を演算し、表示装置に、各Nにおける土地の価額PNを連続的に表示し、各PNの中から最大
    値PNMAXを算出して明示させることを特徴とする。



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