北尾吉孝日記

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先週土曜日の日本経済新聞に「失明防ぐ治療薬を開発 日本人起業の米VB」という記事があり、創業者に継いで私どもが第二の株主(出資比率: 16.9%・・・12年12月末時点)となっているアキュセラ社が取り上げられていました(※1)。
直近の決算説明会でも申し上げた通り、アキュセラ社というのはオーナーが50%強、大塚製薬株式会社が15%位を持っている会社ですが、私は創業以来ずっと此の会社をサポートしてき此の会社の役員にもなっています(※2)。
上記記事においてアキュセラ社は、『目の難病「加齢黄斑変性」が進行して失明するのを防ぐ治療薬を開発した。(中略)対象患者が欧米で約2700万人いるだけに、新薬として承認されれば、欧米の巨大製薬企業が主導権を握る創薬ビジネスに一石を投じることになりそうだ』というふうに紹介されていました。
緑内障の原因遺伝子の発見者である眼科医、窪田良という日本人が02年に創り上げた会社によって、多くの人が失明という事態から逃れられるようになる新薬が提供されるのは正に画期的なことであり、13年内の公開を目指し準備を進めている当該企業に対しては大変なバリューが付く状況になると期待しています(※2/※3)。
私どものバイオ関連事業で言えばもう一つ画期的なことがあって、一昨日リツイートしたようにSBIファーマ株式会社(以下、SBIファーマ)の「アラグリオ®」が悪性神経膠腫(こうしゅ)の蛍光体内診断薬として日本で初めて厚労省より製造販売承認を取得し、いよいよ製薬会社としてSBIファーマが名乗りを上げたということです(※4)。
此の「アラグリオ®」に関しては、今回発表した脳腫瘍の術中診断薬としてのみならず、14年中の膀胱癌での適応拡大を目指し今着々と準備を進めております(※1)。
そしてまた、SBIファーマは癌性貧血等に対するALA(5-アミノレブリン酸の略称)医薬品開発も進めており、昨年12月より第Ⅰ相臨床試験を開始した英国においては、フェーズⅠを行い現時点で特に問題は生じておりません(※1)。
上記決算説明会でも申し上げた通り、14年度中にIPOを目指すSBIバイオテック株式会社(以下、SBIバイオテック)は中長期的にも極めて有望なパイプラインを有する米国ベンチャー企業クォーク社を完全子会社化したわけですが、此のクォーク社の主要開発品目についてはファイザー株式会社やノバルティス ファーマ株式会社とmilestone agreementを結んでおり(夫々の成功報酬総額 – 1ドル=94円70銭換算:6.5億USドル-約616億円/7億USドル-約663億円)、SBIバイオテックもまた非常に大きなバリューが付くものと考えています(※2)。
ALA医薬品については、フェーズⅡから様々な病気に展開していくつもりですが、大手の大製薬メーカーと組むとなれば9割程度の利益が持って行かれますから、そうした企業ではなく新薬開発のための資金を十分に出してくれる相手との提携を模索した結果、アラブ諸国との様々な提携に繋げて当社の資金負担を減らしていこうと考えています。
他方アラブ諸国においても、所謂「シェールガス革命」によって米国が本格的なエネルギー輸出国になる時代を迎え、これまでのような石油産業依存の時代は何れ終焉を迎えるということを理解しており、新産業を欲する結果として私どもとの様々な提携にも繋がって行ったということです。
私は上記のように一大構想をぶち上げており、当該構想については先週バーレーン王国・サルマン皇太子御一行が訪日された時にも御説明しましたが、此のALAを巡る一連の事柄もまた画期的なことだというふうに思われ、関連成果については今後順次ご報告して行きますので是非とも御期待下さい。
最後にもう一つ、11年10月に開設された慶應義塾大学SFC研究所のヘルスサイエンス・ラボにおいて、ALAも目玉にされたいとのことで「就いては北尾さん、是非とも協力してくれませんか」という要請もありました。
このように今や学会も含め世界中で此のALAという物質が注目されているわけで、私の次なる打ち手が成功する蓋然性は益々高まり、私の頭の中では夢が大きく膨らんで行っています。

参考
※1:2013年2月7日SBIホールディングス株式会社 決算情報「2013年3月期 第3四半期 プレゼンテーション資料
※2:2013年2月7日SBIホールディングス株式会社 決算情報「2013年3月期 第3四半期 ストリーミング配信
※3:Acucela ACUCELAについて「概要
※4:2013年3月25日SBIホールディングス株式会社プレスリリース『悪性神経膠腫(こうしゅ)の経口体内診断薬「アラグリオ®」の製造販売承認取得について~脳腫瘍摘出手術における経口投与による蛍光診断薬としては日本で初めての製剤~




 

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