北尾吉孝日記

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御存知のように、先月29日に投開票された堺市長選では「無所属現職の竹山修身氏(63)=民主推薦、自民支持=が、大阪維新の会公認の新人で元堺市議の西林克敏氏(43)を破り、再選を果たした」わけですが、最早橋下氏の主張の如何を問わず橋本氏に少し辟易としてきたのが現況ではないかという気がします(※1)。
今年5月のブログ『「橋下氏慰安婦発言」について』でも、「徹底的に容赦なきまでに論破しようといった強い口調でツイートしているのを見ていますと、これまたその主張の是非という以前に、余りにも執拗で品性が疑われるような一線を越えた表現が多いように感じます」と述べましたが、彼の一連のツイートを読んでそういうコメントを持った人が非常に多く生まれたのではないかと思いますし、私自身色々な方と話をする中でそういう印象を強く持っています。
そして、「党員・サポーターが5月末時点で前年の同じ時期に比べて37%の大幅減少となった」民主党に対するピークが過ぎ去ったのと同じように、ある意味橋下氏のピークというのも過ぎ去っており、今彼を応援する人はどんどんと減っているような状況ではないかと思います(※2)。
09年夏に政権交代が実現された後、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦と日本の近代史上稀に見る低レベルの総理が三代に亘って続く中、国民は段々と民主党を見放して行くことになったわけですが、先ず以て外交音痴の鳩山氏により米国との関係が急速に悪くなりました。
一年程前のブログ『NHKドラマ「吉田茂」と日本の領土問題~愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ~』でも指摘した通り、そうして日米間の箍が緩み始めたところから、所謂「尖閣諸島中国漁船衝突事件」が起こり、更にはロシアのメドベージェフ大統領が突如として国後島を訪問するといった具合に、他国に付け込まれるということになって行きました。
また次の菅氏においては、取り分け東日本大震災以後に見られた御粗末な事故対応および支離滅裂な東電処理等の様々な言動が問題視されますが、それについては『「民間事故調報告書」を受けて』(2012年3月1日)や『「国会事故調」報告書の諸問題』(2012年7月12日)でも述べた通りです。
昨年末の衆院選において、彼は選挙区で負けたにも拘らず結局比例で復活を果たしたわけですが、実質的には地元民にすら相手にされていなかったということではないかと思われ、今の橋下氏もある意味そうした状況と言い得るのではないかと思います(※3)。
そして民主党最後の総理大臣、野田氏にあっては都知事ごときに振り回され、胡錦濤体制から習近平体制への移行期という極めて大事な状況下、当然起こるべき事態を予測もせずに、尖閣諸島国有化などという暴挙にあのタイミングで出てしまいました(※4)。
そういう無神経で馬鹿げた対応の結果が、今日でも日中関係の尾を引くことになっているということで、此の3者は兎も角として心ある代議士、能力ある代議士も民主党には結構おられるわけですから、まともな人は新党を創るなりして一刻も早く党から離れたら良いのではないかと思います。
橋下氏の維新の会についても、最早何か出来るというふうに思えない感じになっているように思われ、ある世論調査でも「次の選挙でどの政党の候補者に投票しますか」という問いに対し(※5)、日本維新の会は2.6%という状況です(自民党:37.2%/民主党:5.8%/共産党:5.4%/公明党:5.2%/みんなの党:4.6%)。
従って、今年7月のブログ『参院選に関する所感と再度の二大政党制へ向けての挑戦』でも述べたように、野党夫々が一度御破算にした上で新勢力を結集し、自民党と真っ向から対立出来るような本当の意味での第二勢力なるものを、もう一度創る努力をして行くべきだと私は考えています。

参考
※1:2013年9月30日MSN産経ニュース「堺市長に竹山氏再選 政令市発展どう実現
※2:2013年9月22日日本経済新聞「民主、ネット党員制度を検討 大幅減に危機感
※3:2013年2月27日北尾吉孝日記『民主党の終焉
※4:2012年9月28日北尾吉孝日記『NHKドラマ「吉田茂」と日本の領土問題~愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ~
※5:2013年9月29日放送新報道2001 – フジテレビ「今週の調査結果




 

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