北尾吉孝日記

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森信三先生は「(一)時を守り、(二)場を浄め、(三)礼を正す」ということを「現実界における再建の三大原理」と言われ、は「いかなる時・処にも当てはまるべし」と述べられています。
会社の再建あるいは国の再建ということを考えてみるに、第一の時を守るとは一体何かと単純に述べれば、之は文字通り時間を守るということ、言い方を換えれば約束を守るということであります。
次に第二の場を浄めるということを平たく説明しますと、例えば新しいビルを建てるのに一面瓦礫の山が広がっていれば、先ず以て瓦礫の除去からやらねばならないということであります。
更には此の瓦礫の山を除去した後、再建に向かって新しいビルを建てるに当たっては、ただ単に潰れてしまった前のビルと同じようなものを建てて良しとするのでなく、次の時代を見据え都市計画かくあるべしということを含めて再建して行かねばなりません。
そういう基本認識に立脚し、自分自身のみならず後世のために新しいものを創り上げて行くというぐらいの気概を持たねばならず、その気概は世のため人のためという気持ちに繋がって行くものであります。
そしてその気持ちが、単に瓦礫を除くだけでなしに周辺のゴミをきちっと拾って回りその環境を綺麗にして行くといったことに繋がり、またそれを見た他の人も清清しく思うなどしてある意味心の浄化が為されて行く---その感化を受けた人がまた色々な形で別の人を感化して行く、といった意味での感化の伝播こそが非常に大事だということです。
最後に第三の礼を正すというのを端的に言いますと、例えば敗戦を迎え国土が荒廃した嘗ての日本にあって天皇制を始めとした秩序が180度変わって行く中、いま一度安定した一つの社会秩序を築き上げ、それを保って行こうという姿勢のことであります。
之は学校教育において森先生がよく言われることで、きちんとゴミ拾いをさせる或いは靴をちゃんと揃えさせるといった具合に、その場を浄めることが結局周囲に良い感じを与えることにもなり、それが皆にも伝わって皆で綺麗にし皆で勉強できる秩序ある環境を整えて行こうということです。
また時を守るというのも先に述べたように、約束をきちっと守って何時何時迄に仕上げるべきを仕上げて行くというふうに、皆で力を合わせて成し遂げるべくそうした秩序を維持するということになって行くわけです。




 

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