北尾吉孝日記

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昨日、SBIグループは創業20周年を迎え記念式典を執り行いました。本ブログでは以下、私の御挨拶を記しておきます。

本日は私共SBIグループ創業20周年にあたりますので、いささか記念の催しをとお招き申し上げましたところ、皆様にはご多忙中にもかかわらず、第一部、第二部をあわせまして2000名以上に及ぶ多数の方々にご参集いただけることになり、感謝に堪えない次第でございます。厚く御礼を申し上げます。
回顧すれば今から20年前、私は当時48歳でございましたが、資本金はソフトバンクからご出資いただいた5000万円、当時グループの創業にかかわった者が55名ということでありました。
今日では資本金は920億円になり、役職員数は6000名を超え、株式時価総額も六千数百億円程度となりました。事業の方は、証券、銀行、保険を中心としたオンライン金融業界の雄と成り、また国内最大規模のベンチャーキャピタルを有し、さらにITと並び今世紀の中核的な産業であるバイオ領域にも進出しました。また海外においてもアジアを中心として様々な国でベンチャー投資や様々な金融サービス業を展開致しております。
私共が今日かかる隆盛を見るに至ったのは、創業メンバーをはじめ多くのその後参画した役職員各位の粒粒辛苦と、当グループ各分野のお客様及びお取引先各位の継続的なサポートの賜物であり、私にとりましては、誠に欣快至極であるとともに深甚なる感謝の念でいっぱいであります。
この週末、この場で何をどのようにお話したら良いか、過去20年の歩みを反芻しながら逡巡しておりました。その中で様々なことが走馬灯のように思い出されてきたのですが、そこで気づいたのは、その大半がどちらかといえば苦難の時の思い出でした。
創業以来、様々な世界的な経済的大事件が起こりました。例えば、パリバショック、リーマンショック、ギリシャ危機、ユーロ危機、加えて、イランや北朝鮮における地政学的リスクの高まりなどといった世界中の経済や企業へ様々に甚大な影響を与えた大事件です。
そんな中で我々がどうやって、生き残り、かつ成長できたかと考えますに、ひとつはこうした未曾有の大事件をいち早く察知できたこと、そしてさらに、目前の困難に対処すべくそれぞれのタイミングで様々な役職員が持てる英知を結集し、グループ一丸となり奮闘努力したことによると思います。そしてさらに、そうしたピンチをチャンスにつなげるということもやって来れたというふうに思っています。
思い出というものはどちらかというと楽しいものはさーっと脳裏から消え去り、残っている苦難の時の思い出は今となってみれば、よく乗り越えられたという感慨となり、そうした苦難の経験はそれを乗り越えられたという自信と困難に立ち向かっていく勇気を醸成してきたように思います。
この節目にあたり次の20年を考える時に、我々はこれまでを冷静に振り返りつつ脚下の現実を直視し、そして近未来をできるだけ正確に先見することで、これから起こりうるであろう様々な苦難も既に我々が得た自信と勇気を持って乗り切っていけるという確信になっております。
先日、20周年記念事業の一環として上梓した本の終わりにも書いておきましたが、私が読んだ書中から心に残る言葉を書き留めてきたノートを見てまさにこれだと思ったこと、それは憲政の神様といわれた尾崎行雄の言葉です。逗子の披露山(ひろやま)公園の石碑になっているらしいですが、「人生の本舞台は常に将来に在り」という言葉です。
我々SBIグループの本舞台もまさに将来にあると思い、その将来を輝かしきものにするために新たな技術を積極的に導入し、新たなアイデアや新たなアライアンスを創出し、新たな人材の確保と育成にとりかかっていく所存でございます。
さて、私のご挨拶の終わりに臨みまして、参議院議員選挙期間中にもかかわらず、菅官房長官には第一部にビデオメッセージを、また第二部はご臨席を賜り、まさに選挙中の最も多忙を極める時にもかかわらず、錦上花を添えていただきましたこと厚く御礼を申し上げたいと思います。
また何分20年に一度という不慣れなことでもあり、不行き届きの点も多々あるかと思いますが何卒ご宥恕いただきたいと存じます。
そして今後とも一層のご後援ご鞭撻をいただきますことを幾重にもお願い申し上げ、本日の私のご挨拶と致したいと存じます。
誠に有難うございました。




 

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